プログラミングに興味を持ったお子さんに「まずは本を1冊買ってあげたい」と考える保護者の方も多いのではないでしょうか。プログラミングの本は、お子さんが自分のペースでじっくり学べる手段のひとつです。パソコンが使えない時間でも読み物として楽しめますし、手元に置いておけばいつでも振り返ることができます。
ただし、書店にはたくさんのプログラミング本が並んでおり、どれを選べばいいか迷ってしまうのも事実です。この記事では、子供向けプログラミング本の種類と選び方、そしてタイプ別のおすすめ本を紹介します。

子供向けプログラミング本の3つのタイプ
絵本・読み物タイプ
パソコンを使わずに、プログラミングの考え方や概念を物語として学べる本です。幼児〜小学校低学年のお子さんに向いており、プログラミングへの興味の入口として最適です。
代表的な作品に「ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング」があります。フィンランドの女性プログラマーが書いた絵本で、プログラミングに必要な「順序立てて考える力」を、かわいいイラストとストーリーで自然に学べます。巻末には親子で楽しめるワークが用意されており、読んだ後に実践的な活動につなげることができます。
チュートリアル・実践タイプ
ScratchやPythonなどの具体的なツールの使い方を、手順に沿って実際にプログラムを作りながら学べる本です。小学校中学年〜高学年のお子さんに適しており、本の通りに進めれば一冊でゲームや作品を完成させることができます。
「できるキッズ 子どもと学ぶScratch3プログラミング入門」は、ひらがなのふりがな付きで書かれており、お子さんが一人で読み進められるよう配慮されています。ステップバイステップでゲームを作り上げる構成で、達成感を味わいながら学習できます。
図鑑・リファレンスタイプ
プログラミングの幅広い知識を網羅的に紹介する本です。「10才からはじめるプログラミング図鑑:たのしくまなぶスクラッチ&Python超入門」のように、複数の言語やツールを横断的に紹介しているものもあり、プログラミングの全体像をつかむのに役立ちます。
お子さんの年齢とプログラミング経験に合わせてタイプを選びましょう。未経験なら絵本タイプから始めて、興味が出てきたらチュートリアルタイプへ進むのが自然な流れです。
プログラミング本を選ぶときの5つのチェックポイント
1. ふりがなが振ってあるか
小学校低〜中学年のお子さんには、漢字にふりがなが振ってある本を選びましょう。プログラミング用語は難しい漢字が使われることも多いため、ふりがなの有無は読みやすさに大きく影響します。
2. カラー印刷で見やすいか
プログラミングの手順を解説する本は、スクリーンショットやイラストが多用されています。フルカラーで印刷されている本の方が、画面の操作手順がわかりやすく、お子さんが一人で進めやすくなります。
3. 対応するツールのバージョンは最新か
ScratchやPythonなどのツールはバージョンが更新されることがあります。古いバージョンに対応した本だと、画面の表示や操作手順が異なる場合があるため、なるべく出版年が新しいものを選びましょう。
4. 作品完成型のカリキュラムか
「読んで終わり」ではなく、実際にゲームやアニメーションを作り上げる構成の本がおすすめです。完成品を見せることで達成感が生まれ、次の学習へのモチベーションにつながります。
5. お子さん本人が「読みたい」と思うか
書店でお子さんと一緒に本を選ぶのが理想的です。表紙やイラストの雰囲気、中身のレイアウトを見て、お子さんが「これ読んでみたい」と感じた本を選ぶと、長く活用してもらえます。

タイプ別のおすすめプログラミング本
プログラミングへの興味を引き出したいなら
「ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング」
リンダ・リウカス著。コードを一切使わず、ストーリーとワークでプログラミングの考え方を学べる絵本です。親子で一緒に楽しめる内容で、シリーズが複数冊出版されているため、気に入ったら続きを読み進められます。
Scratchでゲームを作りたいなら
「できるキッズ 子どもと学ぶScratch3プログラミング入門」
ひらがなのふりがな付きで、お子さんが一人でも読み進められる入門書です。シューティングゲームやアクションゲームなど、段階的に作品を作り上げる構成になっています。
マインクラフトが好きなら
「自分で作ってみんなで遊べる!プログラミング マインクラフトでゲームを作ろう!」
マインクラフトの世界でコードを入力してプログラミングを体験できる本です。ゲーム好きなお子さんなら、楽しみながら自然にコーディングの基礎が学べます。
幅広い知識を身につけたいなら
「10才からはじめるプログラミング図鑑」
ScratchとPythonの両方を紹介している図鑑タイプの本です。ビジュアルプログラミングからテキストプログラミングへのステップアップを見据えた内容で、長期的に活用できます。
本だけで学習を完結させるのは難しい場合もあります。チュートリアル型の本は、パソコンやタブレットを横に置いて、実際に手を動かしながら読み進めるのが効果的です。
本を使ったプログラミング学習を長続きさせるコツ
「全部読まなきゃ」と思わなくてOK
本を最初から最後まで読み切る必要はありません。興味のある章だけ読んだり、作りたい作品のページだけ参照したりする使い方でも十分に学べます。
読んだらすぐ実践する
チュートリアル型の本は「読む→作る→動かす」のサイクルで進めましょう。読んだ内容をすぐにパソコンで試すことで、知識が定着しやすくなります。
アレンジを楽しむ
本の通りに作品を完成させた後は、キャラクターを変えたり、ルールを追加したりしてアレンジしてみましょう。自分なりの工夫を加えることで、プログラミングへの理解がぐっと深まります。

よくある質問
Q. プログラミングの本だけで学べる?
基礎的な内容であれば本だけでも学べます。ただし、わからない部分でつまずいたときに質問できる環境がないため、保護者のサポートが必要になる場面もあります。本で基礎を学んだ後、オンライン教室などを併用するのも効果的です。
Q. 電子書籍と紙の本、どちらがいい?
プログラミングの本は、パソコンの横に置いて見ながら作業することが多いため、紙の本の方が使いやすいという声が多いです。電子書籍の場合、パソコンとは別のタブレットで表示すると同じように活用できます。
Q. 何冊くらい買えばいい?
まずは1冊で十分です。その1冊をしっかり読み込み、作品を作り切ってから次の本を検討しましょう。本を何冊も買い込んでどれも中途半端になるよりも、1冊を完走する方が力がつきます。
本以外の学習リソースとの組み合わせ方
本+動画の組み合わせが効果的
本で基礎知識を仕入れ、動画で実際の操作手順を確認するという使い方が効果的です。本は何度でも読み返せるため知識の定着に向いており、動画は画面の動きがリアルタイムで見られるため操作の理解に向いています。それぞれの強みを活かして併用することで、学習効率が大幅にアップします。
本+プログラミング教室の組み合わせ
教室のレッスンで学んだ内容を自宅で本を使って復習するという使い方もおすすめです。教室では講師に質問しながら新しいことを学び、家では本を見ながら自分のペースで復習することで、知識が確実に定着します。
お子さんが本を読まなくなったら
プログラミングの本を買ったけれど読まなくなってしまった場合は、無理に読ませる必要はありません。本よりも動画やアプリの方が合うお子さんもいます。大切なのはプログラミングへの興味を持ち続けることであり、学習手段は本に限定する必要はありません。
プログラミング本を活用した親子の学び方
親子で読書タイムを設ける
週末の30分を「プログラミング読書タイム」として設定し、親子で本を読みながらプログラミングに取り組む時間を作りましょう。保護者が「教える」のではなく、一緒に「学ぶ」姿勢で取り組むことで、お子さんのやる気が持続します。
本で学んだことを発表する時間を作る
本に載っているプログラムを実際に作った後、家族の前で「こんなものを作ったよ」と発表する時間を設けると効果的です。人に説明することで理解が深まりますし、家族からの「すごいね!」という言葉がお子さんの大きな励みになります。
図書館も活用しよう
プログラミングの本は図書館にも置かれていることが多いです。まずは図書館で借りて読んでみて、気に入った本を購入するという方法なら、費用を抑えながら自分に合った本を見つけられます。
まとめ|お子さんの「やりたい」を引き出す1冊を見つけよう
子供向けプログラミング本は、絵本タイプ・チュートリアルタイプ・図鑑タイプの3種類があり、お子さんの年齢や経験レベルに合わせて選ぶことが大切です。
プログラミングに初めて触れるお子さんには「ルビィのぼうけん」のような読み物タイプ、実際にプログラムを作りたいお子さんにはScratchのチュートリアル本がおすすめです。
大切なのは、お子さんが「読みたい」「やってみたい」と思える本を選ぶこと。ぜひお子さんと一緒に書店を訪れて、ワクワクする1冊を見つけてみてください。
子供向けプログラミング本の詳しい紹介は、スタートゥーの子供向けプログラミング本紹介ページが参考になります。また、コエテコのプログラミング教育本紹介ページでも、保護者向けの解説が充実しています。Scratchの使い方はScratch公式サイトで確認できます。


