子供にプログラミングを学ばせたいけれど、どんなパソコンを用意すればいいのか分からないと悩んでいませんか。家電量販店に行っても種類が多すぎて、子供用に最適な一台を選ぶのは簡単ではありません。
プログラミング教育が小学校で必修化されたことをきっかけに、家庭用パソコンの購入を検討するご家庭が増えています。しかし、大人が仕事で使うパソコンと子供がプログラミング学習で使うパソコンでは、求められるスペックが異なります。
この記事では、子供のプログラミング学習に適したパソコンの選び方とおすすめのスペック、購入時のポイントを詳しく解説します。お子さんの年齢や学習内容に合ったパソコン選びの参考にしてください。
子供のプログラミング学習にパソコンは必要か
タブレットやスマートフォンでもプログラミング学習ができるアプリは増えていますが、本格的な学習にはパソコンが欠かせません。その理由を整理しておきましょう。
タブレットだけでは限界がある理由
Scratchなどのビジュアルプログラミングは、タブレットでも一応操作できます。しかし、ブロックのドラッグ&ドロップ操作はマウスのほうが正確で、複雑なプログラムを組むときにはタブレットの画面サイズでは作業しづらくなります。
さらに、PythonやJavaScriptなどのテキストベースのプログラミング言語に進む段階では、キーボード入力が必須です。タブレットのソフトウェアキーボードでは効率が悪く、プログラミング特有の記号(波括弧、セミコロンなど)も入力しにくいため、物理キーボード付きのパソコンが必要になります。
何歳からパソコンを使い始めるのがよいか
一般的には、小学3年生ごろからパソコンを使ったプログラミング学習を始めるご家庭が多いです。この年齢になるとローマ字を学校で習い始め、キーボード入力にも少しずつ慣れていけます。
小学1〜2年生の場合は、タブレット対応のプログラミングアプリやロボット教材で基礎的な考え方を身につけ、3年生以降にパソコンへ移行するのがスムーズな流れです。もちろん、興味を持ったお子さんであれば、低学年からパソコンを使っても問題ありません。

プログラミング学習に必要なパソコンのスペック
子供用パソコンを選ぶときに、最低限押さえておきたいスペックをまとめます。高価なゲーミングPCは不要ですが、あまりに低スペックだとストレスの原因になるので注意が必要です。
CPU(プロセッサ)の目安
Scratchなどのビジュアルプログラミングを中心に使う場合は、Intel Core i3やAMD Ryzen 3クラスで十分です。将来的にUnityなどのゲーム開発ツールやPythonのデータ処理を行うことを考えるなら、Core i5やRyzen 5以上を選んでおくと長く使えます。
Chromebookに搭載されることが多いCeleronやMediaTekチップでも、Scratchやブラウザベースの学習ツールは動作しますが、やや動作がもたつく場面があるかもしれません。
メモリ(RAM)の目安
メモリは最低8GBを推奨します。4GBだとブラウザでScratchを開きながら他のタブを使うだけでも動作が重くなることがあります。8GB以上あれば、複数のアプリを同時に開いても快適に作業できます。
ストレージの目安
SSD搭載モデルを選ぶことが大切です。HDD(ハードディスク)モデルは起動やアプリの読み込みが遅く、子供が待ちきれずに嫌になってしまう原因になりがちです。容量は256GB以上あれば、プログラミング学習用途には十分です。
画面サイズの目安
持ち運びを考えると13〜14インチ、自宅据え置きなら15.6インチが使いやすいサイズです。Scratchのような画面上でブロックを配置する学習ツールでは、画面が大きいほうが作業しやすいというメリットがあります。
- CPU:Core i3以上(できればCore i5)
- メモリ:8GB以上
- ストレージ:SSD 256GB以上
- 画面サイズ:13〜15.6インチ
- OS:Windows 11またはmacOS
WindowsとMac、どちらを選ぶべきか
パソコン選びで迷うポイントのひとつが、WindowsとMacのどちらにするかという問題です。それぞれの特徴を比較してみましょう。
Windowsのメリット
Windowsパソコンの最大のメリットは、選択肢の多さと価格帯の幅広さです。3万円台のエントリーモデルから高性能モデルまで、予算に応じて選べます。プログラミング教室やプログラミング検定でもWindows環境を前提としているケースが多く、教室と同じ環境で自宅でも学習できるのが利点です。
また、Minecraft Education Edition(教育版マインクラフト)やRoblox Studioなど、子供に人気のあるゲーム系プログラミングツールとの相性もよいです。
Macのメリット
MacはiOSアプリの開発に使うSwift Playgroundsや、Xcodeといった開発ツールを使える点が強みです。将来的にiPhoneアプリを作りたいという目標があるお子さんには、Macが適しています。
また、MacBookシリーズはバッテリー持ちが非常によく、デザインもシンプルで子供でも扱いやすいインターフェースが特徴です。ただし、価格は最低でも13万円程度からと、Windowsに比べて高めです。

Chromebookという選択肢
Chromebookは学校で導入されることが増えており、価格が安いのが魅力です。Scratch、Code.org、Progateなどのブラウザベースの学習ツールは問題なく使えます。
ただし、Chromebookではインストール型のアプリケーション(Unity、Visual Studio Codeなど)が使えない場合があるため、テキストプログラミングに進む段階で買い替えが必要になることがあります。導入コストを抑えたい初期段階での選択肢としては有効です。
予算別おすすめパソコンの選び方
子供用パソコンは、家庭の予算に応じて適切なものを選ぶことが大切です。予算帯別に、どの程度のスペックが手に入るかを整理します。
3万〜5万円:入門用として最低限の選択
この価格帯では新品のWindows PCならCeleronやRyzen 3搭載モデル、またはChromebookが候補になります。Scratchやブラウザベースの学習には対応できますが、長期的に使うにはスペック不足を感じる場面が出てくるかもしれません。
中古やリファービッシュ品であれば、Core i5搭載のビジネスモデル(ThinkPadやLet’s noteなど)が手に入ることもあります。保証やバッテリーの劣化には注意が必要ですが、コストパフォーマンスは高いです。
5万〜8万円:バランスの取れた選択
この価格帯がもっともおすすめです。Core i5・メモリ8GB・SSD 256GBといったスペックが揃い、Scratchからテキストプログラミングまで幅広く対応できます。Lenovo IdeaPad、HP Pavilion、ASUS VivoBookなどのブランドが該当します。
8万円以上:将来を見据えた選択
3Dゲーム開発やAI学習など、高度な用途まで視野に入れるなら、Core i7以上・メモリ16GB・SSD 512GBクラスのモデルを検討しましょう。MacBook Airもこの価格帯に含まれます。中学・高校まで使い続ける想定であれば、初期投資として長い目で見ると割安になることもあります。
ゲーミングPCを子供用に購入するケースもありますが、プログラミング学習だけが目的であれば必要ありません。GPUは3Dゲーム開発やAI学習を行う場合のみ重要になります。予算に余裕がない場合は、CPUとメモリを優先しましょう。
子供がパソコンを使うときの環境づくり
パソコンを購入したあとは、子供が安全に快適に使えるような環境を整えることも大切です。ハードだけでなく、使い方のルール作りも欠かせません。
デスク・椅子の高さを調整する
子供用の机と椅子、もしくは高さ調節が可能なオフィスチェアを用意すると、正しい姿勢でパソコンを使えます。画面の位置が目線より少し下になる高さが理想的です。姿勢が悪いまま長時間使い続けると、肩こりや視力低下の原因になりかねません。
使用時間のルールを決める
プログラミングに夢中になると、つい長時間パソコンの前に座り続けてしまうことがあります。1回の使用は60分以内、途中で10分の休憩を入れるなど、あらかじめルールを決めておくとよいでしょう。Windows 11にはファミリーセーフティ機能が搭載されており、使用時間の制限やWebサイトのフィルタリングが設定できます。

セキュリティ対策を忘れずに
子供が使うパソコンでも、セキュリティ対策は必要です。Windows Defenderなどの標準セキュリティ機能を有効にし、OSのアップデートはこまめに行いましょう。子供がよく分からないサイトにアクセスしてしまうリスクもあるため、ペアレンタルコントロール機能も活用してください。
プログラミング学習に役立つ周辺機器
パソコン本体だけでなく、いくつかの周辺機器をそろえておくと学習がよりスムーズに進みます。必須ではありませんが、あると便利なアイテムを紹介します。
外付けマウス
ノートパソコンのタッチパッドは子供には操作しづらいことがあります。小さめのワイヤレスマウスを用意すると、ドラッグ&ドロップなどの操作が楽になります。マウスのサイズは子供の手に合ったものを選びましょう。
外付けディスプレイ
自宅での学習がメインなら、外付けのモニターに接続してデュアルディスプレイで使うと作業効率が上がります。プログラムのコードを見ながら実行結果を確認するなど、画面を広く使えるメリットは大きいです。
ヘッドセット・イヤホン
プログラミングの動画教材を見るときや、オンライン授業を受けるときに使います。リビングで学習する場合は周囲の音を遮断するためにも役立ちます。
パソコン購入後にやっておきたい初期設定
パソコンを買ったら、まず子供用のアカウントを作成し、必要なソフトをインストールしましょう。
子供用ユーザーアカウントの作成
Windowsの場合、Microsoftファミリーアカウントを使って子供用アカウントを作成すると、使用時間の管理やアプリのインストール制限が可能になります。管理者アカウントとは別にしておくことで、誤って重要な設定を変更されるリスクを防げます。
学習に必要なソフトのインストール
代表的なプログラミング学習ツールをいくつか紹介します。
- Scratch:ブラウザ版は不要、デスクトップ版は公式サイトからダウンロード
- Visual Studio Code:テキストプログラミングを始める際の定番エディタ
- Python:公式サイトから無料でインストール
- Minecraft Education Edition:学校用ライセンスまたは個人購入で利用

中古パソコンという選択肢もあり
新品にこだわらないのであれば、中古パソコンも検討の価値があります。特にビジネス用途で使われていたノートパソコンは、耐久性が高く、整備済みの状態で販売されているものも多いです。
中古パソコンを購入する際の注意点としては、バッテリーの劣化具合、OSのサポート期間、保証期間の有無などを確認することが挙げられます。パソコン工房やじゃんぱらなど、信頼できるショップで購入すると安心です。
また、Lenovoのアウトレットのように、メーカー直販のアウトレット品を狙うのもコストを抑える方法のひとつです。
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