スマホやタブレットでサッと始められるプログラミングアプリは、子供の学習ツールとして注目を集めています。無料で使えるものも多く、教室に通わなくても気軽にプログラミング体験ができるのが魅力です。
しかし、子供向けプログラミングアプリはたくさんあるため、お子さんの年齢やレベルに合ったアプリを選ばないと、すぐに飽きてしまったり、難しすぎて挫折してしまうこともあります。
この記事では、子供向けプログラミングアプリの選び方のポイントと、年齢・目的別のおすすめアプリを紹介します。

プログラミングアプリを選ぶときの4つのポイント
1. 対象年齢を確認する
アプリによって対象年齢が異なります。幼児向けのアプリは文字を使わないシンプルな操作が特徴で、小学校高学年向けのアプリは実際にコードを入力する本格的な内容になっています。お子さんの年齢に合ったアプリを選ぶことで、無理なく楽しみながら学べます。
2. 対応デバイスを確認する
アプリによってはiOS専用やAndroid専用のものがあります。また、タブレット推奨でスマートフォンでは画面が小さすぎて操作しにくいアプリもあるため、事前に対応デバイスをチェックしておきましょう。
3. 無料で使える範囲を確認する
「無料」と表記されていても、基本機能だけが無料で上級コースは有料というアプリもあります。課金なしでどこまで使えるのかを確認してから始めると安心です。
4. 日本語対応しているか確認する
海外製のアプリは英語のみの場合があります。お子さんが英語に慣れていない場合は、日本語対応のアプリを選びましょう。
最初は無料アプリで試してみて、お子さんが気に入ったら有料版にアップグレードするという流れがおすすめです。いきなり有料アプリを購入すると、合わなかったときにもったいないと感じてしまいます。
幼児向けのプログラミングアプリ(4〜7歳)
Viscuit(ビスケット)
自分で描いた絵を「メガネ」という仕組みで動かすプログラミングアプリです。文字を一切使わないため、ひらがなが読めないお子さんでも直感的に操作できます。iOSとAndroidの両方に対応しており、完全無料で利用できます。
プログラミングの「入力」→「処理」→「出力」という基本的な流れを、絵を動かすという体験を通じて自然に学べるのが特徴です。
ScratchJr(スクラッチジュニア)
5〜7歳を対象にしたプログラミングアプリで、キャラクターを動かすブロックを並べてストーリーやゲームを作れます。Scratchの幼児版として世界中で使われており、完全無料です。タブレット向けのアプリで、直感的なタッチ操作で学習を進められます。
Springin’(スプリンギン)
文字を使わずにプログラミングができるアプリで、自分で描いた絵に「属性」をつけることでゲームや絵本を作れます。直感的な操作で、幼児でも創作活動を楽しめるのが魅力です。作った作品をアプリ内で共有する機能もあります。

小学生向けのプログラミングアプリ(8〜12歳)
Scratch(スクラッチ)
MITメディアラボが開発した世界的に有名なビジュアルプログラミングツールです。パソコンのブラウザから利用するのが基本ですが、タブレットからもアクセスできます。世界200カ国以上で利用されている定番ツールで、ゲーム・アニメーション・音楽など幅広い作品を作れます。完全無料です。
Code.org
マインクラフトやスター・ウォーズなど、子供に人気のキャラクターを使ったプログラミング課題が豊富に用意されているWebサービスです。段階的に難易度が上がるカリキュラムで、達成感を感じながら学習を進められます。ブラウザからアクセスでき、完全無料で利用できます。
プログラミングゼミ
DeNAが開発した子供向けプログラミングアプリです。ブロックプログラミングでゲームやアニメーションを作ることができ、小学校の授業でも使われている実績があります。iOS・Android対応で無料です。
中学生以上向けのアプリ・サービス
Swift Playgrounds
Apple社が提供するiPad・Mac向けのプログラミング学習アプリです。Swift言語を使ってキャラクターを動かすパズル形式の課題をクリアしながら、本格的なコーディングを学べます。Apple製品をお持ちの方にはとくにおすすめです。
Progate(プロゲート)
スライド形式でプログラミングを学べるサービスで、HTML・CSS・Python・JavaScriptなど複数の言語に対応しています。基礎コースは無料で学べるため、テキストプログラミングへのステップアップに最適です。
スマートフォンでプログラミングアプリを使う場合、画面が小さいためブロックの操作がしにくいことがあります。可能であれば、タブレットやパソコンでの利用をおすすめします。
アプリでプログラミングを学ぶときの効果的な使い方
1日の学習時間を決める
長時間の画面操作は目の疲れや集中力の低下につながります。1回あたり20〜30分を目安に、適度な休憩を挟みながら取り組むのが効果的です。
チュートリアルの後は自由制作を
チュートリアルをこなすだけでなく、学んだことを活かして自分だけの作品を作る時間を設けましょう。「指示通りに作る」から「自分で考えて作る」に切り替わることで、理解が格段に深まります。
作品を誰かに見せる
作った作品を家族に見せたり、Scratchのコミュニティで公開したりすることで、お子さんのモチベーションが大きく上がります。「誰かに見てもらえる」という体験は、次の作品づくりへの意欲につながります。

よくある質問
Q. プログラミングアプリだけで力はつく?
基礎的な論理的思考力やプログラミングの概念を学ぶには、アプリだけでも十分に力がつきます。ただし、より実践的なスキルを身につけたい場合は、教室の利用や本格的な開発環境への移行も検討しましょう。
Q. 無料アプリと有料アプリの違いは?
無料アプリでも基礎学習には十分対応できます。有料アプリは、より多くの教材や上級コース、広告なしの環境といった付加価値がある場合が多いです。まずは無料で試して、物足りなくなったら有料版を検討する流れで問題ありません。
Q. ゲームで遊んでいるだけに見えるけど大丈夫?
プログラミング学習アプリは「遊びながら学ぶ」設計になっています。一見ゲームで遊んでいるだけに見えても、論理的に考えてプログラムを組む作業をしているため、しっかり学習効果があります。
アプリでの学習を次のステップにつなげる方法
アプリからパソコンでの学習に移行する
タブレットやスマホのアプリでプログラミングの基礎を学んだら、次のステップとしてパソコンでのプログラミングに挑戦してみましょう。Scratchはブラウザ版の方がより多くの機能を使えますし、テキストプログラミングに進む際にもパソコンが必要になります。アプリはあくまで入口として捉え、段階的にステップアップしていくのが理想的です。
作品を家族や友達に見せる習慣をつける
アプリで作った作品を誰かに見せることで、お子さんの達成感と自信が育ちます。家族の前でプレゼンテーションする時間を設けたり、友達と作品を見せ合ったりすることで、コミュニケーション能力の向上にもつながります。
複数のアプリを使い分ける
1つのアプリだけを使い続けると飽きてしまうことがあります。たとえば、平日はViscuitで気軽に遊び、週末はScratchでじっくり作品を作るというように、複数のアプリを使い分けることで飽きずに学習を続けられます。
保護者がプログラミングアプリを理解するためのヒント
まずは保護者自身が試してみる
お子さんに使わせる前に、保護者自身がアプリを触ってみることをおすすめします。実際に操作してみることで、難易度や内容を把握でき、お子さんへのアドバイスもしやすくなります。Scratchは大人が触っても楽しめる設計になっているため、親子で一緒に作品を作るのも良い経験になります。
アプリの学習履歴を確認する
一部のアプリでは、お子さんの学習進捗を確認できる機能が用意されています。どこまで進んだか、どの課題でつまずいているかを把握することで、適切なタイミングでサポートできます。学習の見える化は、保護者にとっても安心材料になります。
画面時間の管理を忘れずに
プログラミング学習アプリとはいえ、画面を長時間見続けることは目や体への負担になります。1回30分〜60分を目安に、適度な休憩を挟みながら取り組みましょう。タイマーを設定して、時間になったら休憩するルールを決めておくと効果的です。
まとめ|まずは無料アプリから気軽にスタート
子供向けプログラミングアプリは、無料で質の高いものが多数揃っているため、プログラミング入門のハードルは非常に低くなっています。大切なのは、お子さんの年齢と興味に合ったアプリを選ぶこと。そして、アプリでの学習を「やらされる勉強」ではなく「楽しい遊び」として位置づけてあげることです。
まずはViscuitやScratchJrなど、直感的に操作できるアプリから試してみてください。お子さんが「楽しい!もっとやりたい!」と感じたら、それがプログラミング学習のベストなスタートです。
プログラミングアプリの詳しい情報は、コエテコのプログラミング学習アプリ比較ページで確認できます。また、Scratch公式サイトでは、ブラウザから直接プログラミングを始めることができます。子供向けのプログラミング教育全般については、文部科学省のプログラミング教育ページも参考になります。


