子供がプログラミングを学んでいるけれど、検定や資格を受けたほうがいいのか迷っている保護者の方は多いのではないでしょうか。検定を受けることにどんなメリットがあるのか、逆にデメリットはないのか、気になるところです。
プログラミング教育が必修化されて以降、子供向けのプログラミング検定も数が増え、種類もさまざまです。難易度や試験内容がそれぞれ異なるため、お子さんのレベルや目的に合った検定を選ぶことが大切になります。
この記事では、子供向けのプログラミング検定・資格の種類と特徴、検定を受けるメリット・デメリット、そして具体的な対策方法をまとめました。お子さんの学習のモチベーションアップや、実力を客観的に測る手段として参考にしてください。
子供がプログラミング検定を受けるメリット
プログラミング検定を受けること自体が目的ではありませんが、学習の過程でうまく活用すれば大きなメリットがあります。
メリット1:学習のゴールが明確になる
プログラミング学習は「何をどこまでやればいいのか」がわかりにくいのが難点です。検定を目標にすることで、合格というゴールが明確になり、学習の方向性が定まります。試験範囲が決まっているため、何を勉強すればよいかも把握しやすくなります。
メリット2:達成感が得られる
合格証や合格バッジをもらうことで、子供は大きな達成感を得られます。「自分はここまでできるようになったんだ」と実感できる経験は、次の学習への意欲につながります。特に、なかなか成果が見えにくいプログラミング学習においては、資格という形で結果を手にできることは大きなモチベーションになります。
メリット3:実力を客観的に把握できる
教室や独学で学んでいると、自分のレベルが全体のどのあたりなのかがわかりにくいものです。検定の結果は自分の得意分野と苦手分野を客観的に把握するよい機会になります。苦手な分野がわかれば、その部分を重点的に復習することもできます。
メリット4:入試や内申書で活用できる可能性
中学受験や高校受験において、プログラミング検定の合格実績を評価する学校が増えています。すべての学校で有利になるわけではありませんが、自己PRや調査書に記載できる材料として活用できるケースがあります。

子供がプログラミング検定を受けるデメリット
メリットが多い一方で、注意しておきたいデメリットもあります。
試験勉強がプレッシャーになることも
検定を意識するあまり、「合格しなければならない」というプレッシャーを感じてしまうお子さんもいます。プログラミングを楽しむことが最優先であり、検定は強制するものではありません。お子さんの性格や状況を見て判断しましょう。
受験料がかかる
検定によって異なりますが、1回あたり2,000〜5,000円程度の受験料がかかります。複数の級を順番に受けていくと費用がかさむため、計画的に受験することをおすすめします。
子供向けのおすすめプログラミング検定
子供を対象としたプログラミング検定にはいくつかの種類があります。それぞれの特徴と対象年齢を紹介します。
ジュニア・プログラミング検定
サーティファイが主催する検定で、Scratchを使ったプログラミングスキルを問われます。Entry(4級)からGold(1級)まで4段階のレベルがあり、小学生が受験しやすい内容です。
試験はScratchで実際にプログラムを作成する実技形式で行われるため、暗記ではなく実践力を測れるのが特長です。受験資格に年齢制限はなく、どのレベルからでも受験できます。全国の認定会場またはオンラインで受験可能です。
プログラミング能力検定
プログラミング能力検定協会が実施する検定で、レベル1からレベル6まで段階が設定されています。レベル1〜4はビジュアルプログラミング(Scratchに類似した独自の出題環境)、レベル5〜6はテキストプログラミング(PythonやJavaScript)の知識が問われます。
学校の情報科目の内容にも対応しているため、授業の予習・復習としても活用できるのが特徴です。受験料は無料のレベルもあり、気軽にチャレンジできます。
日本情報オリンピック(JOI)
情報オリンピック日本委員会が主催するコンテストで、アルゴリズムやプログラミングの実力を競う大会です。検定というよりは競技プログラミングの性格が強く、数学的な思考力も求められます。
難易度は高めですが、予選はオンラインで気軽に参加できます。プログラミングが得意なお子さんのさらなるスキルアップの場として活用されています。
情報活用検定(J検)
一般財団法人職業教育・キャリア教育財団が実施する検定です。プログラミングだけでなく、情報活用全般の知識を問う内容で、3級であれば中学生から受験する子もいます。プログラミングに加えてITリテラシー全般を学びたい場合に適しています。
- ジュニア・プログラミング検定:Scratch実技、小学生向け
- プログラミング能力検定:ビジュアル+テキスト、段階的に挑戦可能
- 日本情報オリンピック:競技プログラミング、上級者向け
- 情報活用検定:IT全般の知識、中学生以上向け

検定を選ぶときのポイント
複数の検定がある中で、お子さんに合ったものを選ぶための基準を紹介します。
現在の学習レベルに合っているか
Scratchを使っている段階なら「ジュニア・プログラミング検定」、テキストプログラミングを学んでいるなら「プログラミング能力検定」のレベル5以上、競技プログラミングに興味があるなら「日本情報オリンピック」が適しています。現在の学習内容に近い検定を選ぶと、特別な対策をしなくても合格しやすくなります。
受験の手軽さ
試験会場が自宅から近いか、オンラインで受験できるかも重要な判断材料です。子供を連れて遠方の会場まで行くのは負担になるため、オンライン受験や、近くの教室で受験できる検定を優先的に検討するとよいでしょう。
受験料の負担
検定によって受験料は大きく異なります。プログラミング能力検定のように無料で受験できるものもあれば、数千円かかるものもあります。複数回の受験を想定して、費用面も計画に含めておきましょう。
プログラミング検定の対策方法
検定を受けると決めたら、どのように対策すればよいのでしょうか。効率的な勉強法を紹介します。
公式サイトの過去問・サンプル問題を解く
多くの検定では、公式サイトで過去問やサンプル問題が公開されています。まずは出題形式や難易度を確認するために、一通り解いてみましょう。ジュニア・プログラミング検定の公式サイトではサンプル問題が公開されており、試験のイメージをつかむことができます。
苦手分野を重点的に復習する
サンプル問題を解いた結果、つまずいた部分が見つかったら、その分野を重点的に復習します。たとえば「繰り返し処理」が苦手なら、Scratchで繰り返しブロックを使った作品を何個か作ってみるなど、実践を通じて理解を深めましょう。
時間を測って練習する
検定には制限時間があります。本番で時間切れにならないよう、普段の練習でも時間を計測する習慣をつけておくと安心です。ジュニア・プログラミング検定の場合、各級30〜40分の制限時間が設けられています。
教室の検定対策コースを活用する
プログラミング教室の中には、検定対策コースを設けているところもあります。独学での対策に不安がある場合は、講師のサポートを受けながら準備を進めるのも有効な方法です。

検定を受けるベストなタイミング
お子さんがどのタイミングで検定を受けるのが効果的なのか、いくつかの判断基準を紹介します。
学習を始めて半年〜1年が目安
プログラミングを始めたばかりの段階でいきなり検定に挑戦すると、不合格になってモチベーションが下がるリスクがあります。基礎をひととおり学んで、「もう少しチャレンジしたい」と感じたタイミングが受験に適しています。一般的には、学習開始から半年〜1年程度が目安です。
検定のスケジュールに合わせる
検定によって実施時期が決まっています。ジュニア・プログラミング検定は随時受験可能な会場もありますが、プログラミング能力検定は年に数回の実施です。受けたい検定のスケジュールを確認し、逆算して準備を始めましょう。
また、プログラミング能力検定の公式サイトでは試験日程や会場情報が掲載されているので、事前に確認しておくとスムーズです。
検定合格を目的にしすぎると、合格のための暗記学習に偏ってしまうことがあります。プログラミングの本質は「自分で考えてものを作る力」を育てることです。検定はあくまで実力を確認するための手段として活用し、作品づくりや自由な創作の時間も大切にしてください。
よくある質問



