「子供にプログラミングを習わせたいけど、自分もわからないから一緒に始めてみようかな…」
そんな風に考えている保護者の方、実はとても良い着眼点です。親子で一緒にプログラミングを学ぶことには、子供だけで学ぶ場合にはないメリットがたくさんあります。
この記事では、親子でプログラミングを始める方法や、一緒に学ぶことのメリット、おすすめの教材やサービスについて詳しくお伝えしていきます。プログラミング経験ゼロの方でも安心して読める内容です。

親子で一緒にプログラミングを学ぶメリット
メリット1:子供の学習継続率が上がる
プログラミング学習で最大の課題は「継続」です。子供が一人で学んでいると、つまずいたときに挫折しやすくなります。でも、親が一緒に取り組んでいると「わからなくても大丈夫」という安心感が生まれ、学習を続けるモチベーションが維持されます。
メリット2:親も新しいスキルが身につく
実は、プログラミングは大人にとっても役立つスキルです。仕事でExcelの自動化をしたり、ちょっとしたデータ整理を効率化したり、趣味でWebサイトを作ったりと、プログラミング的な考え方は日常のあちこちで活かせます。子供と一緒に学ぶことで、親自身もスキルアップできるのです。
メリット3:親子のコミュニケーションが深まる
プログラミングは「正解がひとつではない」タイプの学びです。一緒に作品を作りながら「こうしたらどうかな?」「こっちの方がいいかも!」とアイデアを出し合う時間は、他の習い事では味わえない親子の協力体験になります。
メリット4:同じスタートラインから始められる
英語や算数と違い、プログラミングは多くの保護者にとっても未知の分野です。つまり、親も子供も同じ「初心者」の立場からスタートできます。上から教える関係ではなく、対等に学び合える関係性が自然と生まれるのです。
親子学習のメリットまとめ:
- 子供の学習継続率が上がる(安心感)
- 親自身もスキルアップできる
- 親子のコミュニケーションが深まる
- 同じスタートラインから始められる
- 「学ぶ姿勢」を背中で見せられる
親子でプログラミングを始める3つのステップ
ステップ1:まずは無料ツールで遊んでみる
最初から教室に通ったり高い教材を買ったりする必要はありません。無料で使えるプログラミングツールから気軽に始めてみましょう。
Scratch(スクラッチ)は親子学習の入り口として最適です。アカウントを作成すれば無料で使え、ブロックを組み合わせるだけでゲームやアニメーションが作れます。日本語に対応しているので、英語が読めなくても安心です。
5〜7歳のお子さんには、タブレットで使える「ScratchJr」もおすすめです。より直感的な操作で、幼いお子さんでも楽しめるようになっています。
ステップ2:一緒に「目標」を決める
ただ漠然とツールを触るだけだと飽きてしまうこともあります。「簡単なゲームを一緒に作ってみよう」「家族の誕生日カードをプログラミングで作ろう」など、具体的な目標を一緒に決めると、学習にメリハリが出ます。
最初は小さな目標から始めて、達成できたら少しずつ難しいことに挑戦していくのがコツです。
ステップ3:学びのペースを合わせる
親子で一緒に学ぶとき、大切なのはペースを合わせることです。親が先にどんどん進んでしまうと、子供は「自分にはできない」と感じてしまうかもしれません。逆に、子供の方が早く理解できることもあります。
お互いの進み具合を確認しながら「一緒に」進む意識を持つことで、学習がより楽しいものになります。

親子学習におすすめのプログラミングツール・教材
Scratch(スクラッチ):定番の無料ツール
MITメディアラボが開発した世界標準のビジュアルプログラミング環境です。ブラウザさえあれば使え、完全無料。公式サイトにはチュートリアルも豊富に用意されています。8歳以上が推奨ですが、親と一緒なら低学年からでも楽しめます。
Hour of Code(アワーオブコード):1時間で体験できる入門コンテンツ
Hour of Codeは、1時間のプログラミング体験ができる無料コンテンツ集です。マインクラフトやスター・ウォーズなど人気テーマのチュートリアルがあり、初めてのプログラミング体験に最適です。親子で「まず1時間やってみよう」と始められるのが魅力です。
プログラミング絵本・書籍:画面を見る前に概念を学ぶ
パソコンを使う前に、絵本や書籍でプログラミングの考え方を知る方法もあります。「ルビィのぼうけん」シリーズなどは、親子で読みながらプログラミング的思考を楽しく学べる教材として人気があります。
ロボットプログラミングキット:手を動かして学ぶ
画面だけだと飽きてしまうお子さんには、実物のロボットを動かすタイプの教材もおすすめです。命令したとおりにロボットが動く体験は、親子で一緒に盛り上がれる学習体験になります。
親子プログラミングで気をつけたいポイント
「教えすぎない」を意識する
親が先にわかってしまうと、つい答えを教えたくなりますが、子供が自分で考え、試行錯誤する時間を奪ってしまうのは逆効果です。ヒントは出しても、答えは子供自身に見つけてもらうことを意識しましょう。
比較しない
兄弟姉妹がいる場合や、他の家庭の子供と比較するのは避けましょう。プログラミングの上達には個人差があります。お子さんのペースを尊重することが、長く続けるための秘訣です。
完璧を求めない
プログラミングにおいて「完璧な作品」を最初から作る必要はありません。バグがあっても「動いた!」という喜びを一緒に味わうこと、「ここを直したらもっと良くなるね」と改善を楽しむことが大切です。
親子向けプログラミング教室・イベントの活用
自宅学習だけでなく、親子で参加できるプログラミング教室やワークショップを活用するのも良い方法です。
親子プログラミング教室では、親子ペアで一つの作品を作り上げる体験ができます。他の親子と一緒に参加することで、お子さんに「自分だけじゃないんだ」という安心感が生まれますし、保護者同士の情報交換の場にもなります。
地域の図書館やコミュニティセンターで開催されている無料のプログラミングワークショップもチェックしてみてください。Kids Code Clubのような団体が各地で無料イベントを開催しています。

親子学習を続けるコツ
週に1回の「プログラミングタイム」を作る
毎日やろうとすると負担になってしまいます。週末の30分〜1時間を「親子プログラミングタイム」として定期的に確保するのがおすすめです。習慣化してしまえば、無理なく続けられます。
作品を誰かに見せる機会を作る
Scratchのコミュニティに作品を公開したり、おじいちゃん・おばあちゃんに見せたりと、「誰かに見てもらう」機会があるとモチベーションが上がります。「次はもっとすごいのを作ろう」という意欲にもつながります。
無理だと思ったら休む
親も子も気が乗らないときは、無理にやる必要はありません。一時的に離れてもまた戻ってこられるのがプログラミングの良いところです。楽しいと思えるペースで続けていくことが一番大切です。
よくある質問(Q&A)
Q. プログラミング経験ゼロの親でも一緒にできる?
もちろんできます。Scratchなどのビジュアルプログラミングは、大人のプログラミング経験がなくてもすぐに理解できるように設計されています。「わからないことを一緒に調べる」という姿勢が、お子さんにとって最高のお手本になります。
Q. パソコンがないと始められない?
Scratchはブラウザで動くのでタブレットでも利用可能です。ScratchJrならスマートフォンでも使えます。ただし、本格的に続けるならキーボード付きの環境(パソコンまたはキーボード付きタブレット)があると便利です。
Q. いつまで一緒に学べばいい?
明確な期限はありません。お子さんが「もう一人でできる」と感じるタイミングが来れば、自然と自立していきます。最初の3〜6ヶ月を親子で一緒に過ごせれば、その後は自走できることが多いです。もちろん、ずっと一緒に楽しみ続けるのも素敵なことです。
Q. 親子で一緒に学ぶと子供が甘えて自立しない?
適切な距離感を保てば心配ありません。最初は「一緒にやる」から始め、徐々に「見守る」にシフトしていくのが理想です。子供が「自分でできた!」と感じる場面を意図的に作ることで、自然と自立心が育っていきます。
まとめ
親子でプログラミングを一緒に学ぶことは、子供の学習効果を高めるだけでなく、親自身のスキルアップや親子関係の強化にもつながります。大切なのは「完璧にできること」ではなく「一緒に楽しむこと」です。
まずはScratchを開いて、30分だけ一緒に触ってみるところから始めてみてください。きっと「こんなに面白いんだ!」という発見があるはずです。
外部参考:総務省「プログラミング教育ポータル」


