「マインクラフトでプログラミングを始めたいけど、テキストコードは難しそう…」という方に向けて、MakeCodeという選択肢を紹介します。MakeCodeはマイクロソフトが開発したビジュアルプログラミングツールで、ブロックを組み合わせるだけでマインクラフトの操作を自動化できます。
MakeCodeを使えば、100ブロックの建物を一瞬で建てたり、整地を自動化したり、プログラムでマイクラの世界を自由に操作できます。Scratchのようにブロックを並べる方式なので、初めてのプログラミングでも取り組みやすいのが特徴です。
この記事では、MakeCodeの始め方から基本操作、実用的なプログラムの作り方までを解説します。

MakeCodeとは
MakeCode(メイクコード)はマイクロソフトが開発した、子供向けのプログラミング学習ツールです。教育版マインクラフト(Minecraft Education)に搭載されている「コードビルダー」からアクセスできます。
MakeCodeの特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プログラミング方式 | ブロック型(Scratch風)/ JavaScript / Python の3種類から選択可 |
| 対応バージョン | 教育版マインクラフト(Minecraft Education) |
| 操作対象 | Agent(エージェント)と呼ばれるロボットをプログラムで動かす |
| 料金 | 教育版マインクラフトのライセンスが必要 |
| 対応OS | Windows、macOS、iPad、Chromebook |
MakeCodeの大きな特徴は、ブロック型プログラミングからJavaScriptやPythonのテキストコーディングにワンクリックで切り替えられることです。ビジュアルプログラミングに慣れたら、自然にテキスト言語へステップアップできます。
MakeCodeの始め方
必要な準備
- 教育版マインクラフト:学校や教育機関のライセンス、または個人購入
- 対応デバイス:Windows PC、Mac、iPad、Chromebook
- Microsoftアカウント:教育版のログインに必要
MakeCodeを起動する手順
- 教育版マインクラフトを起動してワールドに入る
- キーボードの「C」キーを押す(iPadの場合は画面上部のエージェントアイコンをタップ)
- コードビルダーが起動する
- 「MakeCode」を選択する
- 「新しいプロジェクト」をクリックしてプログラミング開始
教育版マインクラフトは学校向けのライセンスが一般的ですが、個人でもMicrosoft 365 Educationアカウントがあれば利用可能です。詳細はMinecraft Education公式サイトで確認してください。
教育版は学校での利用を前提にした作りのため、家庭で使い始めるときは操作の全体像がつかみにくい面があります。教育版マインクラフトを扱った解説書があると、ワールドの準備からコードビルダーの起動まで手順を追いやすくなります。
Agent(エージェント)の基本操作
MakeCodeでは「Agent(エージェント)」と呼ばれる小さなロボットをプログラムで操作します。Agentに命令を与えることで、ブロックの設置や破壊、移動などを自動で行わせることができます。
Agentにできること
- 前後左右に移動する
- 上下に移動する
- 向きを変える(右回転・左回転)
- ブロックを設置する
- ブロックを破壊する
- アイテムを拾う・置く

実践例1:Agentで壁を自動建築する
MakeCodeの基本的な使い方を、壁の自動建築プログラムで学びましょう。
プログラムの組み方
- 「プレイヤー」カテゴリから「チャットコマンド”run”が入力されたとき」ブロックを配置
- 「ループ」カテゴリから「10回くりかえす」を中に入れる
- 繰り返しの中に「エージェント」の「前にブロックを置く」を入れる
- その下に「エージェント」の「前に1ブロック移動する」を入れる
- マイクラのチャットで「run」と入力すると、Agentが10ブロックの壁を作る
チャットコマンドをトリガー(実行のきっかけ)にするのがMakeCodeの基本パターンです。好きなコマンド名を設定して、マイクラ内から実行できます。
実践例2:家を自動で建てるプログラム
繰り返しブロックを入れ子(ネスト)にすることで、平面だけでなく立体的な建築も自動化できます。たとえば「壁を作る」処理を4回繰り返せば、四角い部屋が完成します。
基本的な四角い部屋の作り方の考え方
- 「壁を一面作る」処理をまず完成させる
- 壁を作ったら90度回転する
- この「壁+回転」を4回繰り返す
- 上に1段上がって同じ処理を高さ分繰り返す
次に何を自動で建てるかで手が止まったら、建築のアイデア集をめくってみるのも手です。作りたい形が決まると、その形をどう繰り返しで表すかという発想でプログラムを組めるようになります。
ブロック型からテキストコードへのステップアップ
MakeCodeではブロック型プログラミングの画面で「JavaScript」や「Python」タブに切り替えると、同じプログラムがテキストコードとして表示されます。
ブロックで作ったプログラムがどんなコードになるかを見比べることで、テキスト型プログラミング言語への橋渡しになります。
MakeCodeは教育版マインクラフト専用の機能です。通常のJava版や統合版(市販版)では利用できません。教育版のライセンス取得方法については、Minecraft Education公式サイトをご確認ください。
なお、MakeCode自体はマインクラフト専用ではありません。同じ操作感のまま実物の基板を動かせるmicro:bitなら、教育版のライセンスがなくてもブロックとJavaScriptの行き来を体験できます。
MakeCodeで学べるプログラミング概念
| プログラミング概念 | MakeCodeでの体験 |
|---|---|
| 順次処理 | ブロックを上から順番に並べて実行する |
| 繰り返し(ループ) | 「○回くりかえす」で同じ動作を反復 |
| 条件分岐 | 「もし〜なら」で状況に応じた処理を分ける |
| 変数 | 数値を保存して建物のサイズ等を動的に変更する |
| 関数 | よく使う処理をまとめて名前をつけて再利用する |
| 座標系 | x,y,z座標で位置を指定する |

Q&A:MakeCodeに関するよくある質問
Q. 教育版マインクラフト以外でMakeCodeは使えますか?
MakeCodeのマインクラフト連携は教育版専用です。ただし、MakeCode自体はmicro:bitやArcadeなど他のプラットフォームでも無料で使えます。
Q. 何歳くらいから取り組めますか?
ブロック型プログラミングなので、Scratchと同程度の小学3年生頃から取り組めます。マウス操作とマインクラフトの基本的な遊び方を理解していれば十分です。
Q. 作ったプログラムは保存できますか?
はい、MakeCodeのプロジェクトはクラウドに自動保存されます。また、ファイルとしてエクスポートして共有することも可能です。
まとめ
MakeCodeは、マインクラフトが好きなお子さんがプログラミングを始めるのに最適なツールです。Scratchと同じブロック型で敷居が低く、かつマイクラの世界で実際にプログラムの結果が確認できるため、学習のモチベーションが保ちやすいのが大きな魅力です。
Agentへの命令から始めて、繰り返し・条件分岐・変数といったプログラミングの基本を自然に身につけていきましょう。慣れてきたらJavaScriptやPythonのタブを覗いてみて、テキストコーディングへの一歩を踏み出してみてください。
外部リンク:マイクラ メイクコード(MakeCode)の導入方法とやり方(Tech Teacher Kids)
外部リンク:Minecraft Education公式サイト



