ロボットプログラミングの代名詞ともいえるLEGO Mindstorms。「レゴで動くロボットを作りたい!」というお子さんの夢を叶えてくれる教材として、世界中で愛用されてきました。Mindstormsは2022年末に24年の歴史に幕を閉じましたが、後継製品「LEGO Education SPIKE」シリーズや新ライン「Computer Science & AI」が登場しています。
この記事では、LEGO Mindstormsの歴史と魅力を振り返りつつ、後継モデルの情報やレゴを使ったロボットプログラミングの始め方を解説します。

LEGO Mindstormsとは?その歴史と功績
LEGO Mindstormsは1998年にマサチューセッツ工科大学(MIT)とレゴ社の共同プロジェクトとして誕生しました。レゴブロックにモーターやセンサーを組み合わせ、プログラミングで動きを制御する教材として、世界中の教育現場に革命を起こしました。
Mindstormsの歴代モデル
| モデル | 発売年 | 特徴 |
|---|---|---|
| RCX | 1998年 | 初代モデル。赤外線通信 |
| NXT | 2006年 | Bluetooth搭載。教育現場で普及 |
| EV3 | 2013年 | 最終モデル。Wi-Fi対応・Linux搭載 |
| Robot Inventor(51515) | 2020年 | 家庭向けモデル。Scratch/Python対応 |
2022年末にMindstormsシリーズは公式に販売終了となりました。しかし、レゴのロボットプログラミング教材自体はSPIKEシリーズとして進化し続けています。
後継モデル:LEGO Education SPIKE
Mindstormsの実質的な後継として位置づけられているのが、LEGO Education SPIKEシリーズです。
SPIKE Prime
SPIKE Primeは中学生向けの教育用ロボットキットで、Mindstorms EV3の後継的な存在でした。Scratchベースのプログラミング環境で、モーター・センサー・レゴブロックを組み合わせてロボットを制作できます。なお、SPIKEシリーズは2026年6月30日に販売終了となり、後継の「Computer Science & AI」ラインへ移行しています(アプリのサポートは2031年まで継続)。
SPIKE Essential
SPIKE Essentialは小学校低〜中学年向けのモデルで、より簡単な構造でロボットプログラミングの入門体験ができます。
販売は終了していますが、流通在庫や中古品はまだ出回っています。現在の取扱状況や価格は各ショップで確認してみてください。
SPIKEシリーズは2026年6月30日をもって販売終了しました。今後はレゴ社の新ライン「Computer Science & AI」が後継教材となります。中古でSPIKEを入手する場合やすでにお持ちの方は、アプリが2031年までサポートされるため引き続き学習に活用できます。
新ライン:LEGO Education Computer Science & AI
レゴ教育部門が新たに発表した「Computer Science & AI」ラインは、AIリテラシーやコンピュータサイエンスの概念を学ぶことに重点を置いた教材です。
従来のモーターやセンサーによるロボット制御に加えて、AI・データサイエンスの要素が組み込まれている点が大きな進化ポイントです。
家庭でレゴロボットプログラミングを始めるには
教育機関向け製品が中心のレゴ教育シリーズですが、家庭で取り組む方法もあります。
方法1:中古のMindstorms EV3を活用する
販売終了したMindstorms EV3は中古市場で入手可能です。公式アプリやサードパーティのプログラミング環境(ev3dev等)で引き続き学習に使えます。ただし公式サポートは終了しているため、トラブル時は自己解決が前提になります。
中古で探す場合は、モーター・センサー類が揃っているかと、バッテリーの状態を出品情報で確認しておくと安心です。
方法2:新ライン「Computer Science & AI」を代理店から購入する
SPIKEシリーズの販売は2026年6月で終了しましたが、後継の「LEGO Education Computer Science & AI」が2026年4月から出荷されています。レゴ認定代理店を通じて購入可能です。最新のセット内容や価格は代理店のWebサイトで確認してください。
方法3:レゴプログラミング教室に通う
レゴ社の教材を使ったロボットプログラミング教室は全国に多数あります。クレファス、プログラボ、レゴスクールなどが代表的です。教室であればSPIKEシリーズの教材を使って指導を受けられます。

レゴロボットプログラミングで学べること
レゴを使ったロボットプログラミングでは、以下のようなスキルを総合的に身につけられます。
- プログラミング的思考:順次・分岐・反復の概念
- エンジニアリング:機構設計や強度を考えた組み立て
- センサーの理解:光・超音波・タッチセンサーの活用
- 問題解決力:思い通りに動かないときの試行錯誤
- チームワーク:教室やコンテストでの共同作業
ロボットコンテストへの参加
レゴロボットを使った世界的なコンテスト「FLL(FIRST LEGO League)」があります。チームでロボットを作り、与えられたミッションを攻略する大会で、全国大会から世界大会まで段階的に参加できます。
コンテストに向けてチームで取り組む経験は、プログラミングスキルだけでなくコミュニケーション力やプレゼン力も鍛えられます。
Mindstormsの代替として検討できるロボットキット
レゴ以外にも、同様のロボットプログラミング体験ができるキットがあります。
| 製品名 | 特徴 | 対象年齢の目安 |
|---|---|---|
| mBot2(Makeblock) | Scratch互換。金属パーツで組み立て | 8歳〜 |
| KOOV(ソニー) | 半透明のカラフルなブロック。アプリで学習 | 8歳〜 |
| Sphero BOLT | ボール型ロボット。Draw/Blocks/JavaScript/Python対応 | 8歳〜 |
| micro:bit + 拡張キット | 安価で始められる。センサー豊富 | 9歳〜 |
どのキットを選んでも「自分が書いたプログラムでロボットが動く」という感動体験は共通です。お子さんの興味や予算に合わせて選びましょう。
よくある質問(Q&A)
Q. Mindstorms EV3はまだ使えますか?
はい、手元にあるEV3はハードウェア的には引き続き使用できます。公式アプリのサポートは終了していますが、ev3devなどのサードパーティ環境や、教育版のソフトウェアは引き続き入手可能です。
Q. SPIKEとMindstormsの違いは何ですか?
基本的なコンセプトは同じですが、SPIKEはプログラミング環境がScratchベースに統一され、より直感的に使えるようになっています。ハブ(制御ユニット)もコンパクトになり、組み立ての自由度が上がりました。
Q. レゴのロボット教室は月謝がどのくらいですか?
教室によって異なりますが、一般的な月謝は月額1万円〜1.5万円程度です。別途入会金や教材費がかかる場合もあります。詳細は各教室の公式サイトで確認してください。
Q. 何歳から始められますか?
SPIKE Essentialは小学1年生から対応しています。ロボットプログラミング教室でもレゴ教材を使って5〜6歳から始められるコースがあります。

まとめ
LEGO Mindstormsは販売終了しましたが、レゴを使ったロボットプログラミング学習の道は閉ざされていません。SPIKEシリーズや新しいComputer Science & AIラインが後を継ぎ、教室やコンテストも活発に運営されています。
レゴ好きなお子さんがプログラミングに興味を持つきっかけとして、ロボットプログラミングは最適な入口です。まずは近くのロボット教室で体験レッスンを受けてみることから始めてみてください。



