「子供がScratchで色々作ってるけど、コンテストに出せるレベルなのかな?」「プログラミングコンテストって何があるの?どうやって応募するの?」と気になっている保護者の方もいるのではないでしょうか。
Scratchで作った作品を応募できるプログラミングコンテストは、全国各地で開催されています。入賞を目指すことはもちろん、コンテストに向けて作品を磨くプロセス自体がお子さんの大きな成長につながります。
この記事では、子供が参加できるScratch対応のコンテスト情報、応募に向けた準備の仕方、親のサポート方法までを詳しく解説します。

Scratch作品を応募できる主なコンテスト
子供がScratch作品で参加できる代表的なコンテスト・大会を紹介します。開催時期や募集要項は年によって変わることがあるため、応募前に公式サイトで最新情報を確認してください。
Scratch Olympiad Japan(スクラッチオリンピアド)
国際プログラミングコンテストの日本大会で、7歳以上のお子さんが参加可能です。参加費無料で、オンラインから応募できる手軽さが魅力。日本大会の優秀作品は世界大会への出場権を獲得できるため、国際的な舞台を目指すお子さんにおすすめです。
ゼロワングランドスラム
全国の小学生を対象としたプログラミング大会です。Scratch部門があり、全国大会では同年代の子供たちとスキルを競い合います。予選はオンラインで参加でき、地方在住のお子さんでもチャレンジしやすい仕組みです。
プログラミングスタジアム
小中学生向けのプログラミングコンテストで、Scratchで作成した作品を応募できます。テーマが設定される場合もあり、「与えられたテーマに対して自分なりの解決策を形にする」という経験ができます。
よこはまプログラミングコンテスト
横浜市の小学生を対象とした地域密着型のコンテストです。地域の大会は参加ハードルが低めで、コンテスト初挑戦のお子さんにもおすすめです。同様の地域コンテストは全国各地で開催されています。
Coolest Projects Japan
子供や若者が自分の作品を自由に発表できるイベントで、コンテストというより「作品展示会」に近い形式です。順位をつけず、お互いの作品を見て刺激を受け合うことを大切にしています。初めてのチャレンジで緊張するお子さんにも参加しやすい雰囲気です。
スクラッチプログラミング大会
日本在住の小中学生を対象に、Scratchで作成した作品を募集する大会です。学年別に複数の部門が設けられており、同年代のライバルと公平に競い合えます。
コンテスト選びの目安:
- 初挑戦なら → 地域の小規模コンテストやCoolest Projectsのような展示型イベント
- 腕試ししたいなら → ゼロワングランドスラムやスクラッチプログラミング大会
- 世界を目指すなら → Scratch Olympiad Japan
応募作品のレベル感が想像しにくいときは、Scratchの応用系の書籍を1冊見てみると参考になります。変数やクローンを使った作例が載っているので、「どこまで作れば形になるか」の目安がつかめます。
コンテストに参加するメリット
コンテストへの参加は、入賞するしないに関わらず多くのメリットがあります。
目標を持って取り組む力が育つ
「応募締め切りまでに作品を完成させる」という明確なゴールが、計画的に制作を進める原動力になります。日常の学習だけでは得にくい「期限に向かって頑張る」経験は、学校生活でも役立つスキルです。
作品のクオリティが上がる
「人に見てもらう」「審査される」という意識があると、お子さんは自然と作品の質を上げようとします。バグの修正、操作性の改善、デザインの工夫など、普段の練習では手を抜きがちな部分にもこだわるようになります。
他の子の作品から刺激を受ける
コンテストでは同年代の子供たちの作品を見る機会があります。「こんなすごいの作れるんだ!」「この仕組み、自分も使ってみたい!」という発見が、次の制作への大きなモチベーションになります。
成功体験と自信につながる
入賞すれば大きな自信になりますし、たとえ入賞しなくても「コンテストに作品を出した」という経験自体がお子さんの成長を示す実績になります。ポートフォリオにも記載できます。

コンテスト応募に向けた準備の進め方
コンテストに初めて応募するお子さんと保護者のために、準備の流れを解説します。
ステップ1:応募したいコンテストを選ぶ
まずはお子さんのレベルや興味に合ったコンテストを探しましょう。チェックするポイントは以下の通りです。
- 対象年齢・学年
- 使用ツール(Scratch限定か、他のツールも可か)
- テーマの有無(自由テーマか指定テーマか)
- 応募締め切り
- 応募方法(オンライン提出か、会場での発表か)
ステップ2:作品のアイデアを考える
テーマが決まったら、どんな作品を作るか考えます。「自分が面白いと思うもの」「誰かの役に立つもの」「みんなが遊んで楽しいもの」のいずれかの視点で考えると、魅力的なアイデアが生まれやすいです。
アイデアが浮かばないときは、過去の入賞作品を公式サイトでチェックしてみましょう。ヒントが得られます。
ステップ3:制作スケジュールを立てる
応募締め切りから逆算して、ざっくりとした計画を立てましょう。
- アイデア出し・設計:1〜2週間
- 基本機能の制作:2〜3週間
- 仕上げ・テスト:1〜2週間
- 説明文の作成・応募手続き:数日
制作日は「今日は30分だけ進める」と区切ると続けやすくなります。残り時間が目で見える学習タイマーを机に置いて、区切りをつけている家庭もあります。
ステップ4:制作に取りかかる
作品の制作を進めます。途中でうまくいかないことがあっても焦らず、一つずつ問題を解決していきましょう。教室の講師に相談したり、Scratchのコミュニティで質問したりすることもできます。
ステップ5:テストと改善
作品が完成したら、自分で遊んでみるだけでなく、家族や友達にも試してもらいましょう。「ここがわかりにくい」「この操作が難しい」といったフィードバックをもらって改善することで、作品の完成度が上がります。
ステップ6:応募する
作品の説明文(何を作ったか、工夫したポイント、使い方など)を用意し、指定の方法で応募します。保護者の同意が必要な場合もあるため、一緒に応募手続きを行いましょう。
コンテストへの応募には保護者の同意が必要な場合がほとんどです。また、応募作品の著作権の取り扱い(主催者に帰属するのか、応募者に残るのか)も事前に確認しておきましょう。他人の著作物(音楽・画像)を無断で使用した作品は審査対象外になることがあります。
審査で評価されるポイント
多くのコンテストで共通して評価される要素を知っておくと、作品づくりの指針になります。
オリジナリティ
「その子ならではのアイデア」が含まれているかが重視されます。既存のチュートリアルをそのまま作っただけでなく、自分なりの工夫やアレンジが加わっているかがポイントです。
技術力
Scratchのブロックをどれだけ理解して活用できているか。変数、リスト、クローン、メッセージなどの機能を適切に使いこなしているかが評価されます。ただし、難しい機能を使っていれば良いわけではなく、作品の内容に合った技術の選択ができているかが重要です。
完成度
バグなく動作するか、操作方法がわかりやすいか、見た目のデザインは整っているかなど、作品としての完成度が評価されます。小さなバグでも応募前に修正しておきましょう。
プレゼンテーション(発表型の場合)
会場で発表するタイプのコンテストでは、作品の説明力も評価対象です。「なぜこれを作ったか」「どんな工夫をしたか」を自分の言葉で説明できると、審査員の印象が大きく変わります。
人前で話すのが苦手なお子さんの場合、子ども向けのプレゼン入門書で「話す順番の作り方」から練習してみる手もあります。作品の説明文を書くときの型としても使えます。

保護者のサポート方法
コンテストへの挑戦を支える保護者のサポート方法を紹介します。
コンテスト情報を一緒に探す
お子さんだけではコンテスト情報を見つけにくい場合があります。一緒に調べて「こんなコンテストがあるよ。挑戦してみない?」と声をかけてあげましょう。
スケジュール管理を手伝う
締め切りの把握やスケジュール管理は、低学年のお子さんには難しい場合があります。カレンダーに書き込んだり、定期的に進捗を確認したりするサポートが有効です。
テスターになる
作品を実際に遊んでみて、率直な感想を伝えてあげましょう。「ここが面白い」「ここはちょっとわかりにくい」といったフィードバックは、お子さんにとって貴重な改善のヒントになります。
結果に一喜一憂しない
入賞しなかった場合でも、「応募できたこと自体がすごい」と過程を認めてあげることが大切です。「次はどうする?」と前向きに次の挑戦を見据えた声かけを心がけましょう。
Q&Aコーナー
Q. Scratch歴が短くてもコンテストに応募して良い?
もちろんです。多くのコンテストには初心者向けの部門や学年別の部門があるため、始めたばかりのお子さんでも参加しやすい環境が整っています。最初のうちは結果を求めず「参加すること」を目標にしましょう。
Q. 親が手伝うのはルール違反?
多くのコンテストでは「子供自身の作品であること」が応募条件です。アイデア出しの相談や操作のサポートは問題ありませんが、実際のプログラミング作業は子供本人が行う必要があります。募集要項で確認しましょう。
Q. 応募した作品を後から修正できる?
コンテストによります。オンライン提出型の場合、締め切りまでなら差し替え可能なケースが多いです。ただし、締め切り後の修正は基本的にできないため、余裕を持って応募することをおすすめします。
Q. 同じ作品を複数のコンテストに応募しても良い?
募集要項で「未発表作品に限る」と明記されていなければ、複数のコンテストに同じ作品を応募することは可能です。ただし、各コンテストの規約を確認してから判断してください。
まとめ
Scratchの作品をコンテストに応募することは、お子さんのプログラミングスキルを大きく伸ばすチャンスです。入賞することよりも、目標に向けて作品を磨き上げるプロセスこそが最大の学びになります。
まずはお子さんのレベルに合ったコンテストを探して、「挑戦してみよう!」と声をかけることから始めてみてください。一度でもコンテスト経験があると、その後のプログラミング学習への取り組み方が大きく変わるはずです。
参考リンク:



