「マインクラフト教育版ってどうやって使うの?」「普通のマイクラと何が違うの?」と疑問に思っている方は少なくありません。教育版マインクラフト(Minecraft Education)は学校や家庭でのプログラミング学習に特化したバージョンで、通常版にはない教育向けの機能が豊富に搭載されています。
教育版マインクラフトは、プログラミング・数学・理科・歴史など幅広い教科の学習に活用できる教育特化型プラットフォームです。世界115か国以上の学校で導入されており、日本でもGIGAスクール構想の端末で利用できる学校が増えています。
この記事では、教育版マインクラフトの導入方法、基本的な使い方、授業や家庭学習での活用法を、画面の操作手順に沿って詳しく解説します。通常版との違いも整理していますので、これから導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

教育版マインクラフトと通常版の違い
教育版と通常版(統合版・Java版)の違いを整理しておきましょう。見た目は同じマインクラフトですが、中身はかなり異なります。
| 比較項目 | 教育版 | 通常版(統合版) |
|---|---|---|
| 主な用途 | 学習・教育 | ゲーム・娯楽 |
| プログラミング機能 | MakeCode・Python内蔵 | Code Connection(別途インストール) |
| 授業テンプレート | 500以上の教育用ワールドあり | なし |
| カメラ・ポートフォリオ | 搭載(作品記録機能) | なし |
| 黒板・NPC | 搭載(説明文を表示できる) | なし |
| マルチプレイ | 同じクラスの生徒同士で可能 | フレンド・サーバーで可能 |
| 料金 | 学校ライセンス or 個人ライセンス | 買い切り(約3,960円) |
| 対応端末 | Windows・Mac・iPad・Chromebook | Windows・Switch・スマホ等 |
教育版の最大のメリットは、プログラミング環境が最初から組み込まれている点です。通常版のように別のソフトをインストールして接続する手間がなく、ゲーム内からワンタッチでプログラミングエディタを起動できます。
教育版マインクラフトの導入方法
学校で使う場合
学校で使う場合は、Microsoft 365 Educationのライセンスが必要です。GIGAスクール構想でMicrosoft 365を導入している学校であれば、追加費用なしで利用できるケースがほとんどです。IT管理者に確認してみてください。
家庭で使う場合
家庭での利用は、Minecraft Education公式サイトから個人ライセンスを購入することで可能です。無料トライアル版もあり、最大10回のログインまで機能を試すことができます。
インストール手順(Windows)
1. Minecraft Education公式サイトにアクセスし、「ダウンロード」をクリックします。
2. Windows用のインストーラーをダウンロードして実行します。
3. インストールが完了したら、アプリを起動してMicrosoftアカウントでサインインします。
4. サインイン後、ホーム画面が表示されれば準備完了です。
教育版マインクラフトは通常版とは別のアプリケーションです。通常版を持っていても教育版は別途インストールが必要です。また、教育版と通常版のワールドデータには互換性がないため、通常版で作ったワールドを教育版に持ち込むことはできません。

基本的な使い方
ワールドの作成
ホーム画面の「遊ぶ」→「ワールドを作成」から新しいワールドを作れます。教育版では通常のワールド設定に加えて、以下の教育向け設定が可能です。
- 不変ブロック(生徒が壊せないブロック)のON/OFF
- 教室モード(講師がすべての生徒を管理できる機能)
- ボーダーブロック(生徒が移動できる範囲を制限)
Code Builder(プログラミング機能)の起動
ワールド内でキーボードの「C」キーを押すとCode Builderが起動します。ここからMakeCode(ブロック型プログラミング)またはPythonを選んでプログラミングを始められます。
MakeCodeでは画面左側にブロックのカテゴリ一覧が表示され、ブロックをドラッグ&ドロップでスクリプトエリアに配置してプログラムを組み立てます。プログラムを実行すると、マイクラのワールド内でエージェント(ロボット)が動いたり、ブロックが自動で配置されたりします。
カメラとポートフォリオ機能
教育版には「カメラ」と「ポートフォリオ」という独自アイテムがあります。カメラはワールド内のスクリーンショットを撮影するアイテムで、撮影した写真はポートフォリオに自動で保存されます。学習の記録や成果物の提出に便利な機能です。
黒板とNPC
黒板には自由にテキストを入力でき、ワールド内に説明文を表示するのに使います。NPC(ノンプレイヤーキャラクター)はクリックすると設定したメッセージやURLを表示するキャラクターで、ガイド役として活用できます。
教育用ワールドライブラリの活用
教育版マインクラフトの大きな魅力が、500以上の教育用ワールドが無料で利用できるライブラリです。ホーム画面の「ライブラリ」からアクセスでき、教科やテーマごとに検索できます。
| 教科・テーマ | ワールドの例 |
|---|---|
| プログラミング | Hour of Code(プログラミング入門)、Agent Trials(エージェント操作練習) |
| 数学 | 分数の計算、面積と体積の概念 |
| 理科 | 生態系、化学反応、海洋生物 |
| 歴史 | 古代ギリシャの都市、日本の城 |
| SDGs | 持続可能なまちづくり、気候変動 |
特にプログラミング学習には「Hour of Code」シリーズがおすすめです。段階的に難易度が上がるチュートリアル形式で、初めてプログラミングに触れる子供でもステップバイステップで学べる構成になっています。

家庭学習での効果的な使い方
親子で一緒にプロジェクトに取り組む
「理想の家を建てよう」「自動農場を作ろう」などのプロジェクトを親子で設定し、協力して取り組むと効果的です。目標を決めて計画を立て、実行し、振り返るというプロジェクト型学習(PBL)の考え方を自然に実践できます。
プログラミング課題を少しずつ出す
「エージェントに正方形を作らせよう」「10段の階段をプログラムで作ろう」など、具体的な課題を出してあげましょう。課題は簡単なものから始めて、徐々に難しくしていくのがポイントです。
学習記録をポートフォリオに残す
カメラ機能で完成した作品を撮影し、ポートフォリオに保存する習慣をつけましょう。学習の軌跡が目に見える形で残るため、子供のモチベーション維持に役立ちます。
よくある質問(Q&A)
Q. 教育版マインクラフトは個人でも購入できますか?
A. 購入できます。公式サイトから個人ライセンスを取得可能です。まずは無料トライアル(10回分のログイン)で試してから判断するのがおすすめです。
Q. iPadでも使えますか?
A. 使えます。App Storeからダウンロードでき、iPadでもCode Builderによるプログラミング学習が可能です。ただし、画面サイズの関係で、プログラミング作業はパソコンのほうが快適に行えます。
Q. 通常版のワールドデータを教育版に移行できますか?
A. 基本的にはできません。ワールド形式が異なるため、直接の互換性はありません。教育版で一からワールドを作り直す必要があります。
Q. マルチプレイで子供同士が一緒に学習できますか?
A. 同じネットワーク内にいるか、同じMicrosoft 365テナントに所属している場合はマルチプレイが可能です。学校の授業では、先生がホストとなってクラス全員が同じワールドに参加する形式が一般的です。
Q. Chromebookでも動作しますか?
A. 動作します。GIGAスクール端末として多く配布されているChromebookにも対応しています。Google Play Storeからインストール可能です。
Q. Pythonでプログラミングできると聞きましたが、どうやって使いますか?
A. Code Builderを起動した際に、MakeCodeではなく「Python」を選択することで利用できます。MakeCodeのブロック型プログラミングに慣れてからPythonに移行するとスムーズです。
Q. オフラインで使えますか?
A. 一度ログインすればオフラインでもプレイ可能です。ただし、ライブラリからのワールドダウンロードやマルチプレイにはインターネット接続が必要です。
まとめ:教育版マインクラフトは学びの可能性を広げるツール
- 教育版はプログラミング・授業支援機能を内蔵した学習特化バージョン
- Code Builder(MakeCode / Python)で本格的なプログラミング学習が可能
- 500以上の教育用ワールドが無料で利用できる
- カメラ・ポートフォリオ・黒板・NPCなどの教育向け独自機能が充実
- Windows・Mac・iPad・Chromebookに対応(GIGAスクール端末OK)
- 無料トライアルで10回まで試用できるので、まずはお試しから
教育版マインクラフトは、子供が夢中になれるゲーム環境の中に教育的要素を巧みに組み込んだ優れたプラットフォームです。プログラミングだけでなく、数学や理科、SDGsなど幅広い学習に活用できます。まずは無料トライアルを試してみて、お子さんの反応を確かめてみてください。


